返却プログラムは損?まず仕組みを理解しよう
返却プログラムは「残価設定型」の端末購入方法です。
端末代金の一部を残価として据え置き、返却すればその分の支払いが免除されます。
毎月の支払いが軽くなる一方で、条件を外すと「ただの分割払い」と変わらず損をすることもあります。
「そろそろ機種変更だし、返却プログラムを使ってお得に買い替えようかな…」
もし、あなたが少しでもそう思っているなら、この記事を5分だけ読んでください。
その「なんとなくお得そう」という判断で、あなたは気づかないうちに3万円以上をドブに捨てることになるかもしれません。
はじめまして。元Appleの修理担当で、今はキャリアショップの店長をしているNamikiです。
現場で11年、私は「得する人」と「損する人」を何百人も見てきました。
この記事ではっきりさせましょう。
あなたが今やろうとしているその買い方が、賢い1割の「勝ち筋」なのか、それとも、キャリアの思うツボである9割の「損ルート」なのかを。
「もうプログラムの話はいいから、一番賢い選択肢だけ教えろ」
という、せっかちなあなたはこちら ↓
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返却プログラムで損する3つの理由
① 返却してもお金は返ってこない
免除されるのは「これから払う予定だった分」だけ。すでに支払った分が返金されるわけではありません。
② 査定NGで清算金が発生する
画面割れ・水濡れ・付属品欠品などで査定が通らないと免除は取り消し。追加の負担が発生します。
③ 返却期限や手続きの落とし穴
返却期日を逃したり、指定の方法を外すと免除対象外。結果的に分割払いと同じ支払い総額になります。
本当に損するのは「頭金+iPhone機種変更」の組み合わせ
返却プログラム以上に注意すべきなのが 「頭金」 です。
- キャリアショップでいう「頭金」は“端末代の前払い”ではなく、実質的には店舗が独自に設定する手数料。
- ドコモやauでは5,500〜11,000円前後が一般的。店舗によってはそれ以上請求されるケースもあります。
- 特にiPhoneを機種変更で買う場合、この頭金が必ずかかることが多い。
- さらに返却プログラムを利用すれば、端末は返却して手元に残らないのに「頭金だけは確実に払っている」状態に。
iPhone機種変更で損する流れ
- 頭金を払う(例:auで11,000円)
- 毎月の残価分を支払う
- 最後は端末を返却する
👉 結果:支払った頭金+使用料だけが残り、資産価値ゼロ
実際に店舗で相談を受けたお客様でも、「2年後に返却して新しいiPhoneにしたのに、毎回頭金を取られて結局損していた」というケースはよくあります。
返却プログラムはいつなら有効?
返却プログラム自体が完全に悪いわけではありません。
- 新規契約や他社からの乗り換え → キャンペーンが組み合わされ、2年間の支払い負担を減らせる。
- 問題なのは機種変更+iPhone → 頭金+返却で支払い総額が最も割高になる。
日本のスマホ利用者のうち約7割がiPhoneユーザー。だからこそ「機種変更でiPhoneを買う」という人が一番多く、その層が一番損をしやすいのです。
損を避けるための選び方
Apple Storeで買う
頭金ゼロ。シンプルに端末を自分のものにできる。
キャリア公式オンラインショップを利用する
実店舗のような頭金が不要な場合が多い。
乗り換えや新規で返却プログラムを使う
条件付きで2年間の負担を抑えられるので、ここでは有効。
👉 具体的な乗り換え候補はこちら:[スマホ乗り換え5選ページへのリンク]
FAQ:返却プログラムと頭金について
Q:返却プログラムは得する人もいる?
A:はい。新規や乗り換えでキャンペーンと併用すれば、2年間の負担が安くなるケースがあります。ただし機種変更では頭金負担が加わり、ほぼ損。
Q:返却しなかったらどうなる?
A:残価(据え置き分)の支払い義務が残ります。
例:ドコモ「いつでもカエドキプログラム+」は23か月目以降に返却しないと残価請求。au「スマホトクするプログラム」も返却しなければ残価分を支払う必要があります。
Q:一番もったいない契約は?
A:キャリアショップでiPhoneを機種変更し、頭金を払い、返却プログラムを使うケースです。
まとめ:iPhone機種変更+頭金が一番の罠
返却プログラムは「新規や乗り換え」なら使い道があります。
しかし キャリアでiPhoneを機種変更する場合、頭金+返却条件で支払い総額が最も高くなる のが現実。
契約前に必ず確認し、無駄な頭金を払わない選択肢(Apple Store購入、オンラインショップ、乗り換え)を検討しましょう。
ここまで読んでもまだ信じられないなら、最後に私と一緒にその価格差を少し見てみましょう
現在発売中のiPhone17Pro256GBモデルのアップルオンラインストアとauオンラインストアの金額差がこちらになります。
こちらがアップルオンラインストアでのiPhone17Pro256GB ¥179,800

そしてこちらがauオンラインストアでのiPhone17Pro256GB ¥214,900(キャンペーン利用で¥203,900)



2年で返却せずキャリアで買ったiPhoneを3~4年も使ってる人は居ませんか?返却プログラムを利用せずに4年間使ってしまうとここまで価格差が出てしまうんです。
あなたはこれでもまだキャリアでiPhoneを買おうとしますか?


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